License Vault とは JetBrains IDE Services(クラウド版とオンプレミス版があります) のサービスの一つでライセンスを管理することができます。管理者が個別にライセンスを割り当てたり招待する必要がなく、空いているライセンスをユーザーが取得する方式になります。
License Vault についてよくある質問を以下にまとめました。
Q1: 以前のライセンスサーバーは利用できなくなったのですか?
A: 2025/12/31 をもってライセンスサーバーが利用できなくなることが JetBrains 社のブログで発表されました。
引き続きライセンスサーバーと同じような管理をしたい場合は JetBrains IDE Services の License Vault へ移行する、または、ライセンスを個別に割り当てまたは招待する方法に移行する必要があります。
Q2: License Vault は誰でも利用できますか?
A: アクティブなコマーシャルライセンス 50 以上を保有していることが利用の条件になります。アクティブなコマーシャルライセンス が 50 に満たない場合はライセンスを個別に割り当てまたは招待する方法でライセンスを管理してください。また、現在 License Vault は AI に対応ができていません。AI 機能を利用したい場合は Q6: の方法をご検討ください。
Q3: License Vault で管理されるライセンスの支払い方法は?
A: プリペイド(前払い)とポストペイド(後払い)の2種類があります。すでに購入しているライセンスはプリペイドライセンスとして License Vault に登録することができます。ライセンスを追加する場合、先にライセンスを購入してプリペイドとして登録するか、またはライセンスを使って後払いするポストペイドにするかを選択することができます。ライセンスの支払い方法の相違についてはこちら(オンプレミス版はこちら)をご確認ください。
Q4: License Vault 自体は無料で使うことができますか?
A: すでに購入済みのライセンスをプリペイドライセンスとして登録し、非フローティングモード(デフォルトは非フローティングモードです)かつポストペイドライセンスを使わないことで、それ以上の価格はかかりません。
- モードについて
ユーザーが IDE を利用しなくなったら 72 時間後にライセンスが自動的に解放されます。より早くの解放を希望する場合はフローティングモード(オンプレミス版はこちら)への切り替えが必要になります。フローティングモードでは 20分後にライセンスが解放されます。フローティングモードへ切り替えた場合は、その月に利用したライセンスの20%の費用が後から請求されます。フローティングモードと非フローティングモードの相違はこちらの表(オンプレミス版はこちら)をご確認ください。ライセンスが解放されるまでの時間以外にも手動でライセンスの割り当てを解除(オンプレミス版はこちら)できる回数にも制限があります。 - ポストペイドについて
デフォルトではポストペイドライセンスを無制限に使う設定になっています。そのままにしておくとポストペイドライセンスを使ってしまい後から請求される可能性があります。ポストペイドライセンスの利用を許可しない場合は管理者が使用するポストペイドライセンス数の設定(オンプレミス版はこちら)を Configuration | License & Activation | License Vault の “Edit Licenses…“ で「0」にしてください(トライアル中は数の変更はできません)。なお、ライセンス割り当ての優先順位(オンプレミス版はこちら)はポストペイドライセンスが先になっており、「0」に設定をし忘れていたとしても先にポストペイドライセンスが割り当てられることはありません。
例)IntelliJ IDEA Ultimate、Rider、PhpStorm のポストペイドライセンス数を「0」に設定した例
Q5: JetBrains IDE Services 自体のプランにはプリペイドとポストペイドの2種類があります。プリペイドを選択した場合は、Q3の設定をする必要はないという認識で合っていますか?
A: JetBrains IDE Services のプランの相違は、AI Enterprise、CWM、 IDE Provisioner にのみ影響します。License Vault については JetBrains IDE Services プランに左右されず、プリペイドとポストペイドの2種類のライセンスの混在になります。このため、ポストペイドライセンスを使いたくない場合は設定を「0」にする必要があります。Q6: License Vault は全ライセンスに対応しているのですか?
A: 現時点では License Vault は AI ライセンスに対応ができていません。AI Pro/AI Ultimate のほか各 IDE のライセンスに含まれる AI ライセンス(All Products Pack/ dotUltimate に含まれる AI Pro や 各 IDE に含まれる AI Free)にも対応ができておりません。これらのライセンスを License Vault で管理したい場合は AI 機能を利用できません。AI 機能を利用したい場合は、ライセンスを個別に割り当てまたは招待する方法をご利用いただくか JetBrains IDE Services の AI Enterprise の利用をご検討ください。AI Enterprise はトライアルができますが、その後は有償になります。
また、現時点では All Products Pack ライセンスはプリペイドには対応していますがポストペイドは未対応となっております。Q7: JetBrains IDE Services の License Vault のドキュメントはどこにありますか?
A: JetBrains IDE Services ドキュメント内の License Vault(オンプレミス版はこちら)が該当します。
注)こちらのドキュメントは旧サービスの「License Vault Cloud」のドキュメントになり、ご確認いただく必要はありません。Q8: License Vault で割り当てられたライセンスはマシン何台まで利用できますか?
A: 2台までです。同一のアカウントのユーザーが3台目を使おうとすると別のライセンスが割り当てられます。このことに関するドキュメントはこちら(オンプレミス版はこちら)になります。Q9: ライセンスサーバーから License Vault へ移行する方法は?
A: 管理者:こちらのドキュメント(オンプレミス版はこちら)をご確認ください。ライセンスの移行方法はライセンスのチーム間移動と同じ操作方法になります。移行後、そのままにしておくと 約2時間で License Vault にライセンスが反映されますが、即表示したい場合は JetBrains IDE Services の「Configuration」->「License & Activation」で”Refresh license”ボタンを押下してください。各ユーザー:こちらのドキュメント(オンプレミス版はこちら)をご確認ください。
Q10: 有償のポストペイドライセンスが使われるタイミングなどで管理者に通知は来ますか?
A: 利用状況等について通知する機能は現時点ではありません。管理者が自ら利用状況を参照に行く(オンプレミス版はこちら)必要があります。利用状況を管理者に通知して欲しい旨は JetBrains 社に要望を伝え済みです。Q11: License Vault は日本語化されていないのでしょうか?
A: 現時点では日本語化されていません。また、ブラウザで日本語訳をしますとエラーが発生する場合があります。英語のままご利用ください。Q12: License Vault のライセンス一覧で Virtual という種類のライセンスが存在します。これは何でしょうか?
A: Virtual ライセンスは一時的なトライアル用のライセンスです。実ライセンスの注文が発生するのをできるだけ防ぐよう JetBrains 社がトライアル中の環境に Virtual ライセンスを提供しています。
Q13: License Vault で管理されたライセンスを利用する場合、オフライン環境では IDE を使うことはできないのでしょうか?
A:一度 License Vault からライセンスを取得すると IDE を再起動しない限り、インターネット接続のないオフライン環境でも最大 48 時間作業できます。48 時間経過後に IDE を引き続き使用するにはインターネットに再接続する必要があります。オフラインで作業を続けたい場合はその人数分のライセンスを License Vault の管理下から外し、アクティベーションコードによるアクティベートの方法をご利用ください。Q14: License Vault を含む JetBrains IDE Services へのアクセスを許可するユーザーのドメインはどこで指定できますか?
A: JetBrains IDE Services のユーザーは JetBrains 製品の認証プラットフォームである JetBrains Hub によって管理されます。管理者権限で JetBrains IDE Services にログインし、JetBrains IDE Services トップページの Authentication 内の Configure ボタンを選択すると JetBrains Hub の Auth Module を管理する画面が表示されます。
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JetBrains Account など各 Auth Module のリンクを押下するとドメイン等を設定できる画面が表示されますので、そこで設定を行なってください。