現象

Intel社のCPUが搭載されたMacBook Air 2020やSurface ProでJetBrainsのIDEを利用していると、IDEやOSがクラッシュする

 

対処(2020/7/22現在)

MacBook Air では macOS 10.15.6 で Intel CPU 向けマイクロコードが更新され、クラッシュが発生しなくなったと複数のお客様から報告がありました。OSのアップデートをお願いいたします。

こちらの情報より、OSアップデート後にターミナルで以下のsysctlコマンドを実行し、マイクロコードのバージョンが150と表示がされたら本問題に関する対応が適用されています。

% sysctl -a | grep microcode
machdep.cpu.microcode_version: 150

 

2020/7/14現在

Intel社でファームウェアアップデートが行われ6月末にシステムメーカーに提供されました。現在システムメーカーで検証中のようです。リリースをお待ち下さい。頻発するようであれば以下の回避策で発生しづらくすることができます。

 

回避策

以下のいずれかの回避策を実施することで事象を発生しづらくできると開発元より情報がありました。クラッシュを100%回避できる策ではありませんので、その点にご留意ください。

回避策1
以下のオプションを VM Options に追記しIDEをリスタート

-XX:-TieredCompilation
-XX:TieredStopAtLevel=1

または

回避策2
以下のオプションを VM Options に追記しIDEをリスタート

-XX:+UnlockExperimentalVMOptions
-XX:hashCode=0

VM Options の編集画面は起動画面下の Configure -> Edit Custom VM Options… または Help -> Edit Custom VM Options… で表示できます。

 

原因

Intel社の第10世代「Ice Lake」のファームウェアの問題

 

対象製品

IntelliJ IDEA、GoLand、PhpStorm、RubyMine、PyCharm、Rider、CLion、AppCode、WebStorm